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たたら 何か神秘的にして、ワクワクするような響きに満ちた言葉かもしれません。そのためか、近年この技術への社会的関心がますます高まっているようです。 粘土で作った炉に砂鉄と木炭を交互にいれ、そして近代科学でも解明できない鐵を作り出す「たたら製鉄」。では、たたら製鉄は、一体どのような技術で、どのように鐵が作られ、どのような歴史を歩み、そもそもどのような道具や人々がいるのでしょうか? このような疑問にお答えするべく、本展覧会は企画されました。 たたら製鉄には、日本の文化や日本人のものづくり思想が凝縮されています。 列島の人々は古来、自然と格闘しながらも決して克服を目指すことはなく、共生・共存・共働を旨とした自然観を持っていました。この自然観をものづくりの面から体現したものが、たたら製鉄です。そして「自然との共生を旨とするものづくり文化」を後世へと伝えるべく活動しているのが「日刀保たたら」です。「日刀保たたら」そのものが「ものづくり文化」の塊といえるでしょう。 本展覧会では、ものづくり文化の重要性をたたら製鉄の歴史と「日刀保たたら」の歩み、その現在のあり方を通じて発信いたします。 ものづくり文化の原点であるたたら製鉄の過去、現在進行形としてのいま、そして未来へと進んでいく「日刀保たたら」。その歴史と魅力と未来像をこの展覧会ではお見せしたいと考えています。 令和5年3月吉日 刀剣博物館
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